サッカーのゴールキーパに与えられる賞といえば、リーガ・エスパニョーラのサモラ賞が有名ですが、この賞は、一試合あたりの失点率が一番低い、ゴールキーパに与えられます。
では、一試合あたりの失点率はどのように集計すれば良いでしょうか?一試合を前後半あわせて90分と仮定すると、失点率は、90分あたり何点取られているかということになるのですが…
サッカーの試合によっては、延長戦があったり、なかったり、また、ゴールキーパが途中で交代、または途中から出場していたりするので、なかなか集計が容易ではありません。
そこで、今回は参考として、『FootcelSrch』とエクセルの機能を使って、ゴールキーパの失点率の集計を行ってみたいと思います。
課題:スコアブック・データから特定のゴールキーパの得失点情報を抽出し、失点率を算出せよ。
集計の主な手順としては、以下の2つとなります。
(1)まず、FootcelSrchの抽出機能を利用し、集計するのに必要な、得失点情報を抽出します。FootcelSrchの得失点情報抽出ボタンを押下し、以下の画面を表示してください。今回の例は、失点率を集計したいゴールキーパーが"葵 太郎"さんだったとします。検索ワードが同一人物で、空白を含む場合(姓と名前が空白で区切られている)は、ダブルクォーテーションで、検索文字列を囲んでください。
(2)抽出条件に問題がなければ、【OK】ボタンを押して、抽出処理を実行します。うまくいけば、以下のようなデータが抽出されることになります。
(3)次に、エクセルのピボットテーブル機能を利用して、このゴールキーパーの総失点数と総出場時間を抽出集計します。抽出された表データを全選択し、ピボットテーブルのアイコンをクリックしてください。
(4)ピボットテーブルの設定画面が表示されるので【OK】ボタンを押してください。
(5)ピボットテーブルのフィールド設定で、"失点"と"同時出場時間"の項目を、それぞれドラッグ&ドロップにより、"値"の項目に挿入してください。いずれも合計数が集計したいので、"値"に挿入した"失点"と"同時出場時間"の値フィールド設定を"合計"に設定してください。
(6)ピボットテーブル機能により、自動で、"葵 太郎"選手の総失点数と総出場時間数が集計されます。正しく集計されていない場合は、"値"に挿入した"失点"と"同時出場時間"の値フィールド設定が"合計"になっていることを確認してください。
(7)ピボットテーブル機能により作成した表をコピペにより、新規シートにコピーして、図のように表を整形してください。
※総出場時間の単位は【分】です。
(8)表の項目に"名前"、"総出場試合数"、"失点率"を追加します。それぞれ、値を以下のように設定してください。
(10)出来上がった表を、お好きなレイアウトに変更し、ゴールキーパー"葵 太郎"選手の失点率表が完成です。レイアウトの変更については、基本的なエクセル操作なので、割愛します。複数人のゴールキーパーの失点率ランキング表を作成したい場合は、この作業を、ゴールキーパーの人数分繰り返し作成してください。