サッカーの世界においては、ホーム側が有利という通説があります。 このことは、審判により、ホーム側に有利な判定(決定)がなされたという意味で、ホームタウン・デシジョンと 呼ばれています。この原因には、色々なことがあると思いますが、一つには、ホームチームを応援している サポーターの熱気や会場の雰囲気が、後押しし、審判の判定に影響を与えたと考えられるのでは、ないでしょうか。
課題:スコアブック・データから試合結果を抽出し、各チームのホームとアウェーでの勝率を集計することにより、 この通説を検証せよ。以下が集計例です。
集計の主な手順としては、以下の2つとなります。
(1)まず、FootcelSrchの抽出機能を利用し、集計するのに必要な、チームの勝敗情報を抽出します。 FootcelSrchのチーム情報抽出ボタンを押下し、以下の画面を表示してください。
もし集計したい期間があれば、期間を入力してください。抽出条件を空白にすると基本的に、全チームデータの抽出となります。
(2)抽出条件に問題がなければ、【OK】ボタンを押して、抽出処理を実行します。うまくいけば、以下のようなデータが抽出されることになります。
(3)次に、エクセルのピボットテーブル機能を利用して、各チームごとに、 ホーム/アウェー側におけるそれぞれの勝敗数を集計します。 抽出された表データを全選択し、ピボットテーブルのアイコンをクリックしてください。
(4)ピボットテーブルの設定画面が表示されるので【OK】ボタンを押してください。
(5)ピボットテーブルのフィールド設定で、"チーム名"の項目を"行"にドラッグ&ドロップにより挿入してください。
同様に、"ホーム/アウェー"の項目を、"列"の項目に挿入してください。次に、"勝敗"の項目を"列"と"値"に、
挿入するのですが、"列"のフィールドには、"勝敗"の項目が、"ホーム/アウェー"の下になるように挿入してください。
(6)ピボットテーブル機能により、自動で、各チームの勝敗表が集計されます。 正しく集計されていない場合は、"値"に挿入した"勝敗"の値フィールド設定が"個数"になっていることを確認してください。
(7)ピボットテーブル機能により作成した表をコピペにより、新規シートにコピーして、図のように表を整形してください。
(8)表に、勝率の項目を追加して、ホームとアウェーのそれぞれの勝率を計算式により、算出してください。
(10)出来上がった表を、お好きなレイアウトに変更し、勝率表の完成です。レイアウトの変更については、 基本的なエクセル操作なので、割愛します。
今回の集計では、サッカーの世界における、ホーム有利という通説は否定される結果となりました。