サッカーの勝利インタビューで、「サポーターの応援で…、勝つことができました。」なんて、
耳にすることがありますが、サポータの声援は、サッカーの試合結果に
どれくらい影響を与えているのでしょうか?
コロナ渦の影響で、サッカーの試合でも、無観客や人数制限を強いられるケースが
しばしばがありますが、今回は、観客数とチームの試合結果に因果関係があるのかどうか検証してみましょう。
課題:特定のチームの、観客数と勝敗数の関係を表に作成せよ。以下は集計例です。今回は観客数1000人ごとを例に集計してみます。
特定のチーム(例:神戸ライオンズ)の、観客数と勝敗数を算出するために、以下の2段階の手順を踏んで、 集計する必要があります。
(1)まず最初のステップとして、FootcelSrchのチーム情報抽出機能を利用し、
集計するのに必要な、観客数と特定チームの勝敗数表を抽出します。
FootcelSrchのチーム情報情報抽出ボタンを押下し、抽出したいチーム名(神戸ライオンズ)の検索ワードと、
期間を指定し(例:2021/07/01~2021/10/31)、スコアブック・データを抽出しください。
検索値を指定しない場合、全データを抽出することになります。
(2)うまく抽出できれば、以下のような表が出力されると思います。このままでは、観客数に"人"の単位が、表示されているので エクセルの置換機能【CTRL】+【H】キーを使って"人"を削除します。
(3)観客数を1000人単位で集計したいので、観客数の値を1000人単位に丸めます。 そのために、まずは"観客数"の項目の右横に1列、列を挿入してください。挿入した列の項目名は"観客数1"などとしてください。 列が挿入できたら、その列全てのセルに、次の式を設定します。"=1000*(INT(H2/1000)+1)"、 この式は、1000人以下の端数の人数を切り上げる内容となっています。例えば、10人単位で丸めたい場合は、1000を10に変更します。 また、切り捨てる場合は、+1の箇所を省略すればOKです。
(4)上記の手順により、作成された表をもとに、エクセルのピボットテーブル機能を利用し、観客数と試合の勝敗数を集計します。
抽出された表データを全選択し、ピボットテーブルのアイコンをクリックしてください。
(5)ピボットテーブルの設定画面が表示されるので【OK】ボタンを押してください。
(6)ピボットテーブルのフィールド設定で、"観客数1"の項目を"行"に、"値"と"列"の項目に"勝敗"をドラッグ&ドロップにより、 挿入してください。また"値"に挿入した"勝敗"の値フィールド設定を"個数"に設定してください。
(7)ピボットテーブル機能により、自動で、観客数に対する勝敗の個数が自動集計されます。 正しく集計されていない場合は、"値"に挿入した"勝敗"の値フィールド設定が"個数"になっていることを確認してください。
(8)ピボットテーブル機能により作成した表をコピペにより、新規シートにコピーして、図のように表を整形してください。
表の項目名を"勝ち数"、"負け数"、"引分数"、"試合数"に変更し、列データの並びもこのように変更します。また、ブランク(空白)は 0値に設定しましょう。
(9)表示順をエクセルの並び替え機能を使用し、観客数の多い順に変更します。また、一番右の列に、項目"勝率"を追加し、 その列の全てのセルに次の式を設定し、観客数に対する勝率を集計しましょう。計算式=勝利数÷試合数。
(10)今回の集計結果を見ると、それほど、観客数が多いからといって、勝率が目覚しく上がるかというと、
そうでもないようです。
集計結果の信頼性を高めるために、統計的な見地から、観客数と勝率の相関関係を調べても良いかもしれません。
(11)最後に、お好きなレイアウトに変更し、観客数と勝敗数の関係の表が完成となります。今回の集計例の対象チームは、神戸ライオンズとなっています。