Vフォーメーションと呼ばれるシステムである。真上から見ると、キーパーを含めてV字型に見えるため、このように呼ばれており、DFラインには2人しか配置されていない。これは、1870年代の主流となっていたフォーメーションであり、背景には、1866年にアウト・オブ・プレー規定が見直され、3人制オフサイドが適用されたことがある。DF2人と聞くと近年のサッカーでは、少なすぎると思われるが、当時この競技規則のもとでは、DF二人の備えがあれば、相手の攻撃に対し、十分対応できると、考えられていた。![]() |
1925年に3人制オフサイドの競技規則が改正され、ゴールラインとパスを受ける選手の間に、存在しなければならない相手選手の数が、3人から2人となった。これにより、それまでの主流であった5人のFWを要する2-3-5のVフォーメーションに対応することが難しくなってしまい、このことを改善するため、FWのポジションが真上から見るとWの文字、DFとMFのポジションがMの文字に、見えるWMフォーメーションと呼ばれる3-2-5のフォーメーションが生まれました。攻撃陣(W文字)となる前の5人をそれぞれ、左ウイング、左インナー、センターフォワード、右インナー、右ウイング、守備陣(M文字)となる後ろの5人を、前の2人をハーフバック、後ろの3人をフルバックと呼び、M文字を構成する守備陣を総称してバックスと呼びました。![]() |
3-4-3は、両サイドのウイングを含むFWが3人、MFも4人と、攻撃に人数をかけたフォーメーションである。従って、他のフォーメーションと比べて、攻撃面で、非常に有利なフォーメーションと言える。中盤の4人がフラットになる型と、ダイヤモンド型を形成する2つのフォーメーションが主流である。![]() |
4-4-2などのFW2人に対して、DF4人で対応するのは十分すぎると考え、相手FWに対して一人ずつマーク(DF2人)をつけ、さらに、守備面での数的優位を確保するため、中央にスイーパーを配置する3-5-2のフォーメーションが生まれました。あまった、DFは、中盤の底の一人として配置されました。![]() |
1925年のオフサイドの競技規則改正以降、主流となったのがWMフォーメーションであるが、これに対抗するため、1950年ごろ南米でVフォーメーションを引継ぎ改善して生み出されたのが、4-2-4システムである。特徴的なのは、攻撃を担うFW4人、守備を担うDF4人以外に、攻守の両方を兼任するMF2人が真ん中に配置されている点である。近代サッカーでいうところの中盤という概念の始まりと考えられている。![]() |
1950年代までの攻撃主体の4-2-4システムを少し改善したフォーメーションで、FWを4人から3人にし、その1人をMFに配置することにより、中盤を厚くし、攻守のバランスをとりました。サッカーのシステムの大半は、このシステムからの派生で、近代サッカーの基本形のフォーメーションともいえる(1960年ごろの主流)。![]() |
サッカーの格言に、『中盤を制するものはサッカーを制す。』があるが、その言葉通り、1980年ごろからサッカーの試合において、中盤での争いを非常に重要視するようになり、MFの人数を増やした4-4-2のフォーメーションを採用するチームが多くなった。中盤の構成として、主に、4人がダイヤモンド型に構成されるものと、一直線上に配置されるフラット型に構成される2種類がある。![]() |
FW、MF、DFの横並びの列をラインとして捉えたときの隊形のこと。![]() |
ディフェンダーの横並びの列をライン1として捉えたときの隊形のこと。![]() |
フォーメーションとは、サッカーの試合におけるチームの戦術を実践する為の、選手の配置・陣形のこと。試合展開や局面に応じて、監督の指示により、このフォーメーションは変更される場合がある。 |