リストHOME  リストOpen Source

第6回VBAプログラム豆知識

概要 ~ リボンからマクロ実行 ~

 第6回は、VBAで作成したマクロをエクセルのリボンに登録し、登録されたアイコンから、マクロを実行する方法について説明したいと思います。

リボンにマクロを登録


 先に、サンプルのマクロを実装したエクセルファイルを以下から、ダウンロードしておいてください。

マクロを実装したサンプルのダウンロード

 このサンプルのファイルは開くときに、非表示にするようにしていますので、通常は中身を閲覧することが出来ません。今のタイミングでは、このファイルを開かないでください。

 ダウンロードしたエクセルファイルに実装しているマクロには、以下のようなものがあります。


手順1

 まず、もし現在開いているエクセルファイルがあれば、一旦すべて閉じてください。(登録するマクロの一覧に、他のブックのマクロが表示されてしまうと、内容が少し分かりにくくなるため)

 それでは、先ほどのファイルに実装されているマクロを、エクセルのリボンに登録するため、以下の登録用のサンプルファイルをダウンロードして、オープンしてください。以下の登録用のサンプルファイルでなくても、皆さんの好きなエクセルファイルでも構いません。分かりやすく説明するにあたり、以下のファイル使用しているだけです。

登録用のエクセルファイル

登録用のサンプルのダウンロード

手順2

 それでは、次に、先にダウンロードしておいた、マクロを実装したエクセルファイルも、ダブルクリックなどでオープンしてください。

 このファイルは、起動時に非表示するようにプログラム実装していますので、おそらく、デスクトップの見た目上は、何も変わらないと思います。非表示にしてあるのは、マクロを実装する目的だけのエクセルファイルですので、見える必要性がないためです。


手順3

 次に、リボンにユーザー(自分)向けのタブを追加したいと思います。リボンの空いた領域を、右クリックしポップアップメニュを表示します。その中から、【リボンのユーザー設定】を選択してください。

リボンのユーザー設定


 以下の画面が表示されますので、右下あたりにある【新しいタブ】ボタンを押してください。

タブの追加


 そうすると、下図のように、リボンに【新しいタブ】と【新しいグループ】の項目が追加されますので、適当な名前に変更しましょう。右クリックにより、ポップアップメニューを表示し【名前の変更】により、変更します。

【新しいタブ】と【新しいグループ】


 ここでは、タブの名前を【MyTab】、グループ名を【MyRibbon】と変更することにします。グループ名については、アイコンも指定できるようです。ここでは、マイクロソフトのロゴを蝶っぽくした、アイコンを指定します。

タブの名前変更

グループの名前変更


 続いて、登録された【MyRibbon】にマクロを登録していきたいと思います。画面の左上あたりの【コマンドの選択】を【マクロ】に変更します。これにより、登録可能なマクロの一覧が表示されます。他にエクセルブックを開いていると、余計なマクロが表示されてしまいます。これが、最初に全てのエクセルを閉じた理由です。

 これから、一覧のマクロを追加していくわけですが、追加位置として、初めに画面右側の【MyRibbon】を選択しておいてください。次に、一覧に表示されている3つのマクロを、上から順番に一つずつ、【追加】ボタンを押して、【MyRibbon】に登録していきます。

マクロの登録


 うまく登録できれば、下図のようになります。

登録マクロの名前変更


 3つの登録マクロの名前とアイコンを指定したいと思います。各項目を右クリックで選択し、ポップーアップメニューから【名前の変更】を選択してください。それぞれの名前とアイコンを次のように指定します。

フォント設定マクロの名前変更ブラウザ起動マクロの名前変更編集マクロの名前変更


 うまく登録できれば、以下のようになります。

登録されたマクロ


手順4

 最後に、登録したマクロをリボンから実行してみたいと思います。まず一つ目のマクロですが、これは、現在編集中のシートのフォントを、メイリオに変更するマクロを実行してみたいと思います。サンプルのエクセルファイルに、サンプルデータとして、社員マスタを記載しており、これにはMS明朝のフォントが設定してありますので、【フォント設定】アイコンを押下してフォントを変更してみてください。

フォント変更前


 以下のようにメイリオに変更できましたね。

フォント変更後


 二つ目のマクロは、ブラウザを起動するマクロです。アイコンをクリックすることで、エッジが起動されると思います。


 三つ目のマクロは、サンプルで使用したマクロを実装したエクセルファイル(ribbon.xlsm)を編集する時に押下します。このブックは、起動時に非表示設定で、起動していますので、このアイコンをクリックした時に、表示設定に変更し、編集できるようにしてあります。何か、追加したいマクロなどがあれば、このアイコンをクリックして、編集してください。


※これら、三つのアイコンを押下した時に、実装ファイルのribbon.xlsmがオープンしていなければ、このファイルがオープンされて、マクロが実行される、エクセル仕様となっているようです。



第5回  <  >  第7回



ダウンロード

 以下から、今回の豆知識で紹介した内容のエクセルファイルがダウンロードできます。



サンプルデータについて

 サンプルに含まれるデータは、私の創作によるものです、サンプルデータに含まれる個人名、会社名などの情報は、実在の人物とはまったく関係ありません。



連絡先

 ご意見・ご要望等ありましたら、画面最下部のメールアドレスまでご連絡ください。




エクセルバックアップ・ページのフッター
管理者のメールアドレス