今回のサンプルコードは、会社の勤怠管理の一つである、社員の有給管理プログラムです。
会社での、有給制の運用については、ある程度、法的に定められているのですが、具体的な運用法については、それぞれの会社で、独自に就業規則を定め運用している場合がほとんどと考えられます。
その多様さの為、市販の給与計算ソフトなどが、それぞれの会社の有給管理の運用法に対して、汎用的に対応することが非常に難しくなってしまいます。ですので、有給については、給与ソフトとは別に、自分たちで管理していく必要性が出てくるのですが…
厚生労働省にて、有給制の運用についての、ガイドラインが公開されていますが、それに従い、エクセルで管理しようとすると、非常に困難なものとなってしまいます(困難になる要因を以下に箇条書き)。
そうなると、給与計算ソフトの開発元にカスタマイズを依頼したり、有給管理だけ、別のシステムを導入することになり、コストがかかってしまいます。
この点を改善したいと思い、今回、オープンソースとして、有給管理のサンプルプログラムを公開しました。自社の運用方法に合わせて、仕様及びプログラムを変更して、ご使用いただけたらと思います。
ソースコードが以下からダウンロード出来ますので、参考にしてみてください。ソースコードは、Microsoft社の製品 エクセル向けに書いたものなので、利用するには、ご使用のコンピュータに、エクセルがインストールされていることが、必須条件です。
以下がエクセルで動作しているサンプル画像です。
有給付与については、概ね、厚生労働省のガイドライン(リーフレット)を参考にしています。ただ、営業日数や、労働時間の何割以上の勤務を要求するといった有給付与の条件設定は、今回はしてありません。
皆さんの会社において、有給に関する就業規則があると思いますので、それに合わせて、仕様やプログラムを変更して頂けたらと思います。
社員の雇用形態が途中で、パートから契約社員、契約社員から正社員に変わったりして、有給付与の条件が変わってしまう場合がありますので、その辺りも、考慮した設計が出来れば、いうことないでしょう。
また、以前、紹介した『タイムカード』の勤務表出力に応用して、以下のように備考欄へ、今回の休暇情報(TBL_LEAVE)を挿入するように改善してみるのは、如何でしょうか?
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